アップされています。

http://etheatrix01.eplus2.jp/article/248281984.html

 初めて取材させていただいたさんまさんは、芸にとても真摯な方という印象。何がシェイクスピアじゃ〜と思ったり、蜷川幸雄作品を意識したりしつつシアターコクーンに立っているというお話や、スポーツ新聞の記者の方とのエピソードが非常に興味深く。原稿がまだ上がっていなかった脚本の生瀬さんが、取材の場で飛びだすさんまさんの魅力を物語に盛り込むべく、あれこれ考えていらっしゃるような表情も印象的でした。
 ミュージカル「ボニー&クライド」(青山劇場)21日17時半公演終了後のアフタースペシャルトークの進行を務めさせていただきました。出演はボニー役の濱田めぐみさん、スペシャルゲストとして石丸幹二さんをお迎えし、お二人が次に共演する「ジキル&ハイド」や、両作品の作曲家であるフランク・ワイルドホーン氏についてのお話をおうかがいしました。濱田さんがかねてから石丸さんのジキル&ハイド役をいつか観てみたいと思われていたことや、お二人の歌い手としての立場からのワイルドホーン楽曲の分析が非常に興味深く。会場でもちらとお話ししましたが、ワイルドホーン氏には「ジキル&ハイド」公演プログラムのためのインタビューをしていて、そちらの方も楽しみにしていただければ。三時間もの公演の後、引き続きご清聴くださった皆様、ありがとうございました。
 本日、新国立劇場オペラパレスにて初日を迎える「ラ・ボエーム」のプログラムに、作品を基にしたミュージカル「RENT」にまつわる考察を寄稿しています。初出演の歌手の方のプロフィールのラストにはいつも「新国立劇場初登場」のフレーズがあるので、真似してみました。あひるもいざ、聴きに行ってきます!
 16日19時、サントリーホールにて。
 マーラーの交響曲第1番「巨人」の第四楽章あたりから、次第に全身が高揚してきた。苦悩の果ての、栄光。…愉悦! そして、アンコール曲のラヴェル「ラ・ヴァルス」に突入〜。アン、ドゥ、トロワ、ワルツの三拍子がめぐるごとに、ふわっ、ふわっと宙に投げ出されて、頭と四肢が、まるで心にゴムでつながれているようにビヨーンと伸びてバラバラになって、そして元通りに戻り来る。そうやって螺旋を描きつ高く高く昇っていって、クライマックス、シャンパンのコルクがボトルから抜けるみたいに、全存在がポーンと空の彼方に飛んでいってしまった! 快感! 九州方面の方には、明日18日、福岡シンフォニーホールで公演あり。
 16日13時、日本青年館大ホールにて観劇。宝塚歌劇とは、日本人がいかに西洋文化を受容したか、そのきわめてユニークな解の一つであるとかねてから考えてきた人間として、普仏戦争後のパリで市民と共に闘った侍、前田正名を主人公に描く雪組公演「Samouraï」における、作・演出の谷正純の視点に深く共感するものである。「文屋秀子」の芸名で宝塚に在団していた正名の次男の嫁、前田光子の存在を絡め、「モン・パリ」主題歌なども交えて構成したあたりに、演出家の深い宝塚愛が感じられる。
 雪組出演陣が一丸となって緊迫感に満ちた舞台を展開し、トップスター音月桂が主人公・前田正名役で覚醒間近の熱演。そして、正名の理解者を演じる二名が覚醒。日本人留学生のよき庇護者であるシャルル・ド・モンブラン伯爵役の飛鳥裕。そして、正名の師である坂本龍馬役に扮した緒月遠麻は、もう一役で演じるパリ市民兵の隊長、オーギュスト・フルーランス少尉がとりわけ覚醒の演技。「目覚めよ緒月遠麻!!!」と記してから8カ月、緒月がかくもすっきりとした二枚目男役を演じられるようになったことの意味はきわめて大きい。男役・緒月遠麻がフルーランス少尉役で体現している精神こそ、組替え先の宙組において必要不可欠な刺激だからである。無論、依然大きなポテンシャルあり。
 さらなる論の展開はしばしお待ちいただければと思いますが、難しい理屈抜きに宝塚の醍醐味を味わえる作品。20日までの短い公演、お見逃しなきよう!